レモくんの[トイレ]、[がまん]大作戦!

Drama 3 to 6 years old 2000 to 5000 words Japanese

Story Content

幼稚園のレモくんは、今日もお外で元気に遊んでいます。お気に入りのブランコに乗り、空高く飛んでいくのが大好き!
「うわーい! もっと高く! もっと高く!」
風を切る音を聞きながら、レモくんはニコニコ笑顔です。でも…なんだかお腹のあたりが、ちょっと変な感じ。
(あれ? ちょっとだけ… トイレに行きたいかも…)
でも、ブランコ楽しいし! まだ大丈夫! レモくんは、ぎゅっと目を瞑って、がまんすることにしました。
(うん、うん、きっとがまんできる! もうちょっとだけ、ブランコに乗っていたい!)
ブランコは、ギコギコ、ギコギコ。レモくんのお腹は、だんだんキューンとしてきました。
(…うう、やっぱり、ちょっとだけ… 我慢できなくなってきたかも…)
でも、ここでブランコを降りたら、また順番を待たなくちゃいけない。それに、今、すごくいいところまで漕いでるんだもん!
(…もう少しだけ、がまん! 絶対にがまんするぞ!)
レモくんは、お尻をキュッと引き締め、ぎゅっとブランコの紐を握りしめました。
ブランコは、ギコギコ、ギコギコ。さっきよりももっとお腹がキューン! と痛くなってきました。
(…うわーん! ダメだ、がまんできないかも…! もう、限界かも…!)
やっとブランコが止まりました。レモくんは、急いで立ち上がろうとしましたが…
…ピチャッ…。
(え…?)
レモくんのおズボンが、ほんの少しだけ濡れてしまいました。
(…あ…)
レモくんは、顔が真っ赤になりました。
(…どうしよう…! ちょろっと出ちゃった…! きっと、もっと出ちゃう…!)
まるで体の中にダムがあるみたい。少しの水がダムの壁を壊し始めたら、一気に全部流れ出してしまうんじゃないか…。そんな気がしたんです。
足が震えて、どうしたらいいかわかりません。まるで、金縛りにあったみたいに、体が動きません。
ただ、ひたすら『がまんがまん!』と心の中で叫ぶしかできませんでした。もじもじ、もじもじ…。
「レ、レモくん…?」お友達のミキちゃんが、心配そうに声をかけました。
レモくんは、ますます顔が真っ赤になって、首を横に振るしかできません。
ミキちゃんには、絶対に見られたくない!
(…ううう… 恥ずかしい…! でも、それよりも… 出ちゃう…! もう、絶対に、全部出ちゃう…!)
レモくんは、覚悟を決めました。
(…ええい! もう、こうなったら仕方ない! ちょっとずつ、ちょっとずつ… 出しながら、トイレに駆け込むんだ!)
レモくんは、少しずつ、ゆっくりと歩き出しました。ピチャ、ピチャ…とおズボンが濡れる音が、どうしても気になります。
(…お願い! 誰にも見られないで! お願い! 間に合って!)
必死の思いで、トイレにたどり着きました。
(…やった! あと少し! あと少しでトイレだ!)
しかし… トイレのドアの目の前で、レモくんは、また止まってしまいました。
チョロチョロ…。
さっきよりももっと、たくさんおズボンが濡れてしまいました。
(…うわーん! また出ちゃった…! もうダメだ…! トイレの目の前なのに…! どうして…!)
レモくんは、お腹をぎゅっと押さえて、もじもじしました。さっきよりももっと強い勢いで、ダムが決壊しそうな気がします。
(…がまんがまん! お願い! 止まって! 止まって!)
でも… もう、無理でした。
ジャーーーーーー!!!!
レモくんは、トイレのドアの前で、勢い良くおもらしをしてしまいました。
(…うわーん! やっぱり、全部出ちゃった…! もう、恥ずかしい…! どうしよう…!)
レモくんは、泣きべそをかきながら、トイレに駆け込みました。
(…もう、二度とトイレがまんしない…! トイレに行きたくなったら、すぐに言うんだ…!)
レモくんは、お着替えをして、すっきりしました。そして、今度は我慢せずに、トイレに行きたくなったらすぐに先生に言うことを心に誓いました。
みんなも、トイレがまんしすぎないようにね! 早めにトイレに行くのが、一番大切だよ!
おしまい。